★現在進行中のプロジェクト★

1. 300年から読み解く日本の家族

科学研究費補助金基盤研究(B)2017年度-2019年度

(研究代表者:平井晶子)

課題:「300年から読み解く日本の家族/人口論」の構築へむけた実証研究

研究目的

家族は、家から近代家族へ、そして脱近代家族へ向かうと考えられていた。しかし、現実には脱近代化が進んでいない。しかも、今後の変化のゆくえも見えてこない。そこで、本研究では、近代をこえた視野から現代を見る「300 年から読み解く日本の家族/人口論」の構築に挑戦し、現代をとらえる新しい家族認識の手立てを提示したい。応募者らのこれまでの研究から、 人口が増えるというエネルギーは、家族・ライフコースを均質化・標準化するとの仮説を得てきた。仮説が正しければ、人口が減少に転じた今、家族・ライフコースは標準化の圧力から解放されることになる。はたして現実はそうなっているのか。本研究では仮説を補強する歴史的展開の解明に注力しつつも、最終的には現下の家族でおきている萌芽的動きの方向を考察する。

研究計画

「300 年から読み解く家族/人口論」をめざす本研究では、18c から現在までの詳細な人口変動の決定版の図表の作成、人口変動との関連のもと、家族・ライフコースの変動パタンを解明、そのうえで「人口学的近代化」がいずれにおいても「家」の確立やライフコースの均質化、標準化をもたらしたのかを検証、「人口学的近代化」初期の家族・ライフコースの変化がその後も継承されたのか、既存の研究をもとに考察、現在の聞き取り調査から「人口学 的近代化」の終焉が家族に与える影響を検討する。最終的には、これらの研究を統合し、「300年から読み解く新しい家族/人口論」の提示をめざす。

共同研究者

・中島満大(県立広島大学経営情報学部准教授)

・小池司朗(国立社会保障・人口問題研究所人口構造研究部第二室長)

・廣嶋清志(島根大学法文学部名誉教授)

・高橋眞一(新潟産業大学経済学部客員教授)

・山根真理(愛知教育大学教育学部教授)

・李 璟媛(岡山大学教育学研究科教授)

2. ケア関係の日韓比較

科学研究費補助金基盤研究(C)2016年度-2019年度

(研究代表者:山根真理)

課題:ケア関係と「生の基盤」の再編に関する日韓比較

研究目的

本研究の目的は、東アジアにおけるM字型社会である日本と韓国におけるケア関係再編の様相について、地域社会の歴史的、現代的文脈に即して理解し、2010 年代に実施した一連の調査研究成果とあわせて、ケア関係と「生の基盤」についての総合的な比較考察を行うことである。①多様化と格差拡大、②歴史のなかの現在、③ジェンダーと家族を超える「生の基盤」生成の可能性、の三つの視点をもち、地域に即した実証を通して、「女性だのみ、家族・親族だのみ」のケア関係を乗り越える可能性を探る。

研究計画

本申請研究の主な研究方法は、日韓の地方都市における社会調査である。具体的には以下の段階に沿って研究を進める。

 

  1. 先行研究、テーマにかかわる基礎資料(統計、政策資料、NPO 等団体情報)の収集と検討
  2. テーマに関連する施設、団体への訪問ヒヤリング調査の計画と実施
  3. 1,2をふまえた、日韓の30 代と60 代の人々を対象にした、ケア関係と「生の基盤」の実践と意識に関する半構造化インタビューの計画と実施
  4. データの整理・分析と、これまでの実施した質的・量的調査結果とあわせた総合的考察
  5. 成果の公表(公開セミナー等、社会的な還元を含む)

共同研究者

・平井晶子(神戸大学人文学研究科准教授)

・李 璟媛(岡山大学教育学研究科教授)

★過去の主な研究プロジェクト★